啐啄同時
(そったくどうじ) 先日、中川政雄先生の講演会で教えていただいた。この言葉が頭に残って離れない。
中川先生の講演会から何日か経過したが、この言葉が頭に残って離れない。
講演では、組織活性化のためには『啐啄同時』(卵がかえるとき殻の中で雛がつつき,同時に母鶏が殻をかみ破ること。禅宗で,機を得て両者相応ずること。)が肝要という内容だった。
良きリーダーとの出会いが部下を活性化させると。
野鳥は巣立ちの時にも「啐啄同時」しているという。自分で餌をとり自活していく能力が雛に具わったとみるや、親鳥は雛に巣立ちを促し、雛もこれに応じて巣から出る。
自立を促す瞬間は、雛が未熟で早すぎても育ちすぎて遅すぎてもいけない。
ベストのタイミングがあるのだ。
人の親子もまた、同じだ。親の愛情と子供の自立心とが一致した時、はじめて教育が効果をあげたと言える。
ほんのちょっと待っていれば子供がひとりでに覚えたり行動したりするのに、今教えこもうとしてムダ骨を折ったり、教えなくてはならない大事な時期をはずして手遅れになったりしていることが多い。
人間関係もまた、しかり。相互の啐啄が時間的に間髪入れずに意気投合しているようであればうまくいく。
人と人との出会い。機縁とは熟するもので、この機縁が熟した時こそ、啐の時であり、啄の時だと。
『啐啄同時』。奥深い言葉だ。






